コロナ疲れ・コロナ飽き…甘いスイーツで乗り越えよう

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スーパーの製菓品コーナー。品切れが目立つ。


フランスで外出禁止令が出てから3週目となった。政府は4月15日までを期限としているが、国内の死者が4千人を超えた現在、禁止令を解除して大丈夫なのか不安である。

最近の近所の様子は、禁止令当初よりも静かになったように感じられる。禁止令が出された初期は、音楽が聞こえてきたり、庭で遊ぶ親子の声が響いたりしていたが、最近では天気の良い日中でもシンとしているのである。長期の自宅待機により、日常生活に飽きや疲れが出てきたのではなかろうか。悩み相談のコールセンターに多くの相談が寄せられているようだ。

 

さて、本題に移るとするが、こんな時にこそ、手作りスイーツを楽しもうと考えるフランスの人々は多いようだ。フランスに来て以来、バレンタインデーやクリスマスなどの時期を除き、製菓品コーナーの棚が空いていることはなかった。しかし、自宅待機生活が始まってこれらの食品を買う人が増え、パスタやお米のように品薄になっている。

スイーツを食べる機会の多いフランス。食後にはデザートを味わうのが一般的である。今回のブログでは、自宅待機の続く中で私が食べたスイーツについて紹介していく。

  1. クラフティ

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まず最初は、クラフティ(clafoutis)。このスイーツは、Wikipediaの説明によると、「フランスのリムーザン地方の伝統菓子。 タルト型にタルト生地を敷いて中にサクランボを並べ、鶏卵、牛乳、生クリーム、砂糖、小麦粉を混ぜた生地で覆って焼き上げた、果物入りカスタードプディングのような菓子である。リムーザン地方発祥で、19世紀にはフランス全土に広まっていった。」ようだ。

 

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フランスのスーパーには、タルトやキッシュを作るためのパイ生地が売っていて、手軽に家庭で調理できる。この生地にクラフティに必要な材料を流し込み、後はオーブン焼くだけの簡単スイーツだ。

私が食べたクラフティはりんごのクラフティ。りんごの品種は、日本では食べたことのないReinette du Canada」(レネット・デュ・カナダ)を使った。リンゴの酸味とカスタードプディングの甘さがよくマッチして美味しい、フルーツたっぷりのスイーツだ。

 

2.洋梨とヨーグルトのタルト

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このお菓子もクラフティで使ったパイ生地を使った。フランスの乳製品はどれも美味しいので、シンプルなレシピで、バターやミルク、ヨーグルトの味わいを楽しむ事ができる。このタルトにもたっぷりの洋梨を使用した。

3.プリン

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最後は、フランスでとてもポピュラーな簡単プリン。鍋でミルクを温め、そこにプリンミックス粉を入れて混ぜるだけ。このプリンには、ビスコッティをプリン液の中に追加した。ふやけて柔らかくなったビスコッティと一緒に食べるプリンは甘さが強めだが、素朴な味がクセになる。プリンミックスのフレーバーは他にもフランボワーズやピスタチオなどがあるが、今回作った1番クラシックなバニラ味が私はお気に入りだ。

 

暗い気持ちを明るくしてくれるスイーツ。外出制限であまり運動が出来ないため、肥満も問題となってきているようだが、息抜きとして手作りスイーツを楽しんでみてはいかがだろうか。お菓子を作った日は一日中、部屋は甘い香りに包まれる。